畠中登記測量事務所 の日記
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4度目の境界立会、杭設置
2023.03.19
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今日シュレダーした現場
妻のおじさんが亡くなり、東京にいるいとこが相続した家と土地を売ることになり、境界確定を依頼された。
おじさんが亡くなり、おばさんは東京にいる従兄弟と同居することになり、その家はしばらく空き家になっていた。
いろいろ凹凸があり変形した土地ではあったが、周囲をブロック塀で囲まれており、境界確認はそれほど難しいことではないように思えた。
隣地所有者は二人だけで境界確認は問題なくでき、確定した点に杭を設置し、確定測量をして事務所に帰った。
帰ってすぐに先ほど立会確認した隣地所有者から「よく考えたら、どうも違うようだからもう一度立会したい。」と電話があった。
事務所から10分くらいの所だったので、あれこれ説明する間に直接行ったほうがいいと思い、すぐに現場に行った。
「もう少し(数センチ)寄ったところにして欲しい。」とのことで、いとこに電話をし了解されたので、数センチ杭を移動した所に杭を埋設した。
心変わりがしないようにその杭の上にポールを立てて、隣地所有者がそのポールを持っているところを写真撮影した。
その日だったか、他の日だったのか忘れたが、再度同じ内容の電話が2度あり、計4回ほど同じ作業を行ったことを覚えている。
その都度説明をしているのだが、耳に入っているのかどうかわからない。最後には「もういい加減にしてくれ!」と言いたいところをぐっと我慢していた。
世の中にはこういう優柔不断というか、物事を決められない人もいるもんだと考えさせられた。
その現場はその後土地売買が決まり、家が解体され、その後行ってみると新しい家が建っていた。