畠中登記測量事務所 の日記
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いやな記憶の現場
2023.02.26
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また見覚えのある図面がでてきた。
いやな記憶しか残っていない現場であった。
戦後すぐの古い図面が残っていた。
もちろんその当時は尺貫法の寸法であるので、それを全部換算して境界の復元を行った。
どうしても国道との境界標(建設省の金属標)の1点が大きく民地側に入り込んでいた。
申請人とともに国道事務所に協議しに行った。こちらは申請人と2人だけだが、国土事務所側は6.7人ぐらいいただろうか、とにかく大勢いた記憶がある。
なにか威圧感を感じさせたいのではないかと勘繰るほどだ。
結局こちらの図面が正しいと判断されて、その境界標は正しい位置に移された。
そこまでは良かったのだが、奥まった民民境界の箇所で、間違えた復元を行い、そのままコンクリート杭を設置してしまった。
あとでそれがわかり、境界杭の移動の承諾を取ろうと隣地所有者に話すと、了解されずにそのままになってしまった。
杭の設置も筆界確認書の作成も中途半端で終わってしまい、報酬も結局もらいそびれてしまった。