畠中登記測量事務所 の日記
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45年目の奇跡
2021.06.20
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今日は寝不足です。
というかほとんど寝れていません。
昨日見たTVの影響です。
亡き志村けんさんの後を継いだ嵐の相葉君の「I LOVE みんなのどうぶつ園」
動物ものは好きなのでいろいろな局の動物番組は見ています。
昨日は須坂市動物園のカンガルーのあのハッチも良かったですが、その後のハチ公物語のような話には泣けました。
ハチ公の場合、飼い主が死んだ後も10年近く毎日駅で飼い主を待っているという話でしたが、昨日のは幼稚園児の飼い主と生き別れになってしまった犬(名前は忘れたのでここでは『ポチ』とします)との話でした。
近くに幼稚園がないことから遠くの町まで電車通園しています。ポチはいつも電車の中まで入って来て、幼稚園児の女の子がポチの頭をポンポンと叩くと「行ってきます」という合図となり、ポチは電車から出るのですが、その時は他の幼稚園のイジメの恐怖からポチの頭を叩くことを忘れたようです。
ですからそのまま幼稚園がある駅までポチもいっしょに乗ってしまたようですが、車掌が犬が電車に乗っているの見て、女の子に「あんたの犬か?」と問われ、車掌のその怖さから首を横に振りました。
車掌は即座にポチを追い払った後、女の子もすぐ電車から降りてポチを探しましたがすでにポチはいなくなっていました。
その日からポチはいなくなったままとなり、家族総出で探したようですが、結局見つからなかった。
いまではSMSですぐ写真付きで「こういう犬が行方不明になりました。」と拡散できますが、昔の話でそういうことはできません。
その女の子も自分のせいでポチが行方不明となってしまったため、自分を責めたようです。
その女の子も小学生となり、中学・高校・大学、就職してからもそのことをずっと気になっていたようです。
ポチと別れて45年後に偶然ポチが記事になっている新聞を見つけ、ポチを飼っていた小学校に行きます。
ポチも寂しかったのでしょう。多くの子供たちのいる小学校へ行き、運よくその小学校で飼われることになったそうです。
1日ほとんどその小学校にいるのですが、朝9時ごろと昼3時半ぐらいにいつもどこかへ行っているの、後をついてみると、女の子と別れた駅で誰かを待っているということがわかったようです。
もちろんその女の子のことを待っていました。
お互いにそれを知らずに10数年も待ち続けたわけです。
最後にポチがもうすぐ老衰で死ぬ間際にもうほとんど動けない状態なのに、学校のチャイムが鳴ると駅にお迎えに行こうと思ってか体を起こしたようです。
そういうこと聞いた元女の子(今は中年の女性)は心が痛んだのでしょう。
飼い主を1日も忘れることなく駅に送り迎えしたり、飼い犬をずっと思いやっていた飼い主のお互いの心情を思うと、寝ようにもそのことばっかり思い出され、まったく寝れませんでした。
年取っていよいよセンチメンタルになってしまったようです。