畠中登記測量事務所 の日記
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ブロック塀は正しい境界か?
2023.08.27
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先日の境界立会の同席依頼の件
立会が無事終了し、今回は筆界確認書に署名・押印の立会をした。
これ自体何ら問題ないのだが、依頼地とは別の箇所が気になっていた。
現況ブロック塀が測量図と違い、道路に4.50センチほど出ている。昔の測量図なので辺長、座標がないのではっきりしたことは不明だが、明らかに道路幅員からしてもブロック塀がでていることは明確である。
しかし聞いてみると、現況ブロック塀で決めたとのこと。
すでに確定している箇所なら致し方ないことだが、これから確定するのであれば、すくなくとも前の測量図との照合して、ある程度調査士側で推定筆界として立会者に提示すべきだと思うのだが…
先日成果簿の引き渡しをした現場も、建て替えの計画していた建築士さんから「現況ブロック塀と測量図と大きく異なる」からと調査依頼され、調査測量した結果、ブロック塀が測量図の位置と違う位置に設置したことが判明した。
ブロック塀から50センチ離れた位置が測量図の位置だった。
ブロック塀が正しい筆界として境界確定したらとんでもないことになっていたと思う。
ちなみに全体の測量図(全部で9筆の分譲地)と現地がどれだけ整合しているのか全体を測量した結果、この依頼地よりさらに大きく相違している箇所があった。
なんと間口で1.5mのずれである。(山林ならともかく住宅地である。)
しかもそのずれた位置で分筆の測量図が出されている。
その当時すでにブロック塀があったから、そこが筆界として測量したようだ。
その調査士は前の測量図を調査しなかったのだろうか?
その測量図を受けた法務局も法務局である。出されたものをそのまま通すなら法務局の役目は何だろう?
30数年前の測量図であるが、しかし現地はそのままであるので、これから問題がでてくるはずである。恐ろしいことだ。