畠中登記測量事務所 の日記
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頭を抱える現場
2023.07.08
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最近続けて昭和39年、40年ぐらいの測量図がある土地の調査・測量を依頼された。
当時はトランシットの測量器具はなかったはずだから、平板測量で区画を描き、後で面積を出したものと思われる。
多少の誤差があるのは当然だと思うが、その測量図さえ確認せず、ブロック塀等の構造物を設置したようだ。それも大きく1m以上もずれている。
その後、そのブロック塀が境界として分筆登記をしてしまっている。本来なら「これはおかしよ。前の測量図と境界線がずれているよ。」と正すはずの法務局も、高度成長時代ということもあって、忙しさにかまけて、そのまま通してしまった。
あとで頭をかかえてしまうのはまじめに取り組んでいる調査士である。