畠中登記測量事務所 の日記
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再立会
2016.10.13
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先日境界のことで相談に来られた方の隣地との再立会に参加しました。 相談者側と相手の土地家屋調査士側と言い分はいろいろ双方にありますが、やはりコミュニケーション不足が誤解を与えていると感じました。
一度決まった境界を変更するわけですので、相談者は口頭で了解することなく、現地で再度確認してやるべきでした。そして調査士も変更した理由をわかりやすく説明する必要もありました。
得てして専門家は専門用語を日常的に使用しているので、それを例えば「ミンミンキョウカイ」「カンミンキョウカイ」「ヒッカイ」とか、一般の方(専門家および業者以外の方)なら何のことかわからないと思います。
字に書けば「民民境界」「官民境界」「筆界」になり、見ればある程度理解できるでしょうが、具体的に何を示すのかはっきりわからないでしょう。
「お隣との境界」「道路・水路との境界」「境界」と言えば誰しもわかるはずです。
筆界確認書(お隣との境界が図面・写真と間違いないということを証明した書類)についても、相談者は全然聞いていないと言うし、調査士は言ったと言う。
これも仮に通り一遍言ったところで、聞きなれない、普段使わない言葉を覚えていない可能性は十分にあります。
私の場合、立会の事前説明で、「立会が終わって、無事境界の確認ができましたら、境界標を設置し、そのあと測量・写真を撮って、境界に間違いないという『筆界確認書』という書類を作成します。これは大事な書類ですので、三文判のはんこではなく、できれば実印で押印してくださいね。」 という話をします。
そう言えば、筆界確認書(ひつかいかくにんしょ)という聞きなれない言葉も多少頭に残るのではないでしょうか?
要は十分に相手が納得できるまで説明をするということが大事ではないでしょうか?一度説明をしたからと言って、理解されていなければ、説明責任を果たしたということにはならないと思うのですが…
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